まさかIPOも、ディスカウントがあるのか。
証券マンと交渉したり、購入数量を増やせば、安くできるのだろうか。
もしくは、あまりに人気がないと、途中で公募価格をディスカウントしたりするのだろうか。
IPOディスカウントと聞いて、最初はそういうイメージを持ってしまいました。
ところが、残念ながらそうではありません。
公募価格よりも初値が高く始まり、その勢いに乗って高い水準で株価が推移してほしいと願う発行会社の思惑に従って、公募価格が、発行前の検討段階で同業種の他社に比べて20%ほどディスカウントされた設定にすることが一般的だそうです。
その後、ある程度の期間を過ぎればデータが蓄積されて、同業種の他社と比較した冷静な評価が得られるようになる傾向があるのです。
こうした株価の動きをIPOディスカウントと言うそうです。
わかりやすく言えば、IPOの公募価格はディスカウント価格だと言うことです。
ここから、更にディスカウントされることは、残念ながらありません。
IPOにIPOディスカウントがあるように、TOBにもディスカウントTOBと言われるものがあります。
TOBとは、株式公開買付けのことを指しています。
一般的には、買収とか子会社化といった目的や、自社の持ち株比率を上げるために、株式を不特定多数の人から、公表した「価格・期間・希望株数」を株式市場外で、買い集める制度です。
ライブドアがニッポン放送の株式購入を進め35%の発行済み株式を保有したときに、TOBやM&Aなどの単語を、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
このTOBするときにも、ディスカウント価格を設定する場合があるのです。
ディスカウントTOBとは、市場価格よりも下回る価格で買付けを設定することを指します。
たとえば、市場で購入する場合は150円必要なものを、120円で売ってくださいというようなものです。
普通なら市場で売ったほうがお得です。
そのため、投資目的の機関投資家や個人株主からの応募は見込めないでしょう。
この性質を利用して、一般株主の応募を避けたい場合に、活用されるケースが多いです。